入れ歯治療

Denture


患者さん一人ひとりに
最適な治療方法をご提案します

こんにちは!nico歯科 駒ヶ根院長の藤田遼です。

歯を失った場合の治療法としては「ブリッジ治療」「インプラント治療」そして「入れ歯治療」の3種類があります。

年齢やライフスタイル等を考慮しながら、上記の治療法の中から選んでいくことになります。それぞれの治療法に、利点・欠点がありますが、ここでは当院の入れ歯治療へのこだわりをご説明します。


入れ歯へのこだわり

「入れ歯って噛めないんでしょ?」
「好きなものが食べられないんでしょ?」
と言われることが多くあります。

しかし当院では、入れ歯治療においても患者さんに諦めてほしくないと考えています。
もちろん難しい症例もありますが、出来る限り患者さんに入れ歯で好きなものを食べて欲しい、家族での食事を楽しんで欲しい、という想いから入れ歯治療に力を入れています。

ご自身やご家族の方で入れ歯にお困りの方はいらっしゃいませんか?
何度修理しても割れてしまう、入れ歯が落ちてくる、いつも決まって同じ場所が痛む等々、
入れ歯の具合が悪い時は必ずしも何かしらの理由があります。

私は、大学病院の補綴科(入れ歯や被せ物を専門とする科)に4年在籍していたため、入れ歯の製作に数多く携わってきました。そんな中で、何故痛みが出るのか、噛めないのか、外れてしまうのか、という悩みに沢山ぶち当たってきました。
どんな悩みにも原因があり、その原因を取り除かなければ解決しません。
入れ歯が当たって痛い所だけを削る、割れてしまった所を治す、、、などの応急処置だけでは根本的な原因を取り除けていない場合があります。
大学病院での経験を元に、小さな悩みにも真摯に向き合い、一つ一つ根本的な原因の解決をしていくことで、ストレスの少ない入れ歯を目指したいと思っています。

そのため、当院では入れ歯製作においては簡略化した製作方法ではなく、時間はかかるかもしれませんが、大学病院で行っていた流れで入れ歯を製作します。
歯科治療は、言ってしまえば全ての処置がフルオーダーメイドですが、入れ歯、特に総入れ歯に関しては「見た目」「発音」「噛む」「飲み込む」と生活をしていく上で必要不可欠な要素を大きく補う治療となるため、これほどフルオーダーメイドが要求される治療はありません。
当院の入れ歯製作の流れを簡単にご説明します。


入れ歯製作の流れ

1

診査・診断 歯型の型どり 1〜2回

口の中の型どりを行います。入れ歯作りの第一歩ですが、この時点で完成した入れ歯の良し悪しが既に出てくる為、重要な工程となります。その為、より正確な型どりが要求されます。

*基本的には規格化された型枠を使用しますが、人によってはオーダーメイドの型枠が必要なケースがあります。その場合は来院回数は増えますが、オーダーメイドの型枠で型どりを行います。

2

カウンセリング(患者さん・歯科医師での相談)1〜2回

治療方法や手順・費用に関してカウンセリングを行います。どうなりたいのか、どういった治療法があるのか等をご説明します。
もちろん、この段階でもう一度入れ歯以外の治療法の選択肢も考えていただけます。

3

噛み合わせの再現 1〜2回

入れ歯治療を進めていくことが決まったら、次に、患者さんの噛み合わせを模型の上で再現していきます。
まず、患者さんの噛み合わせを口の中で記録します。この際、部分入れ歯であれば残っている歯を参考にできますが、総入れ歯の場合は噛む位置の基準が無いので、前後左右、上下全て、私たちが1から噛む場所を作るような作業となります。

発音はしやすいか、水は飲み込めるか、左右の高さのバランスはどうか等々、チェックする項目は非常に多いですし、入れ歯作りでは最も重要なタイミングです。
*長年入れ歯を使っていると、痛い所は避けて噛む癖が出来るので、噛み合わせを決めようと思ってもその癖が残っていると、良い位置では噛み合わせの記録が取れない場合があります。

こういった場合は噛み合わせの位置を調整する治療用の入れ歯を作る場合があります。

4

歯並びの確認・噛み合わせの確認 1〜2回

噛み合わせの記録を元に模型上で人工の歯を並べ、見た目や発音、上下左右の噛み合わせを考慮しながら技工士さんに仮の状態の入れ歯を作ってもらいます。そしてそれを実際に患者さんの口の中に入れて確認作業を行います。ここで患者さん、歯科医師双方の合格が出れば次回には完成します。

*場合によってはここで更に、仮の入れ歯を枠として口の中の型どりをする場合があります。実際に噛む力を利用することで、一層ピッタリとした入れ歯が製作出来ます。

5

入れ歯の完成・お渡し

完成した入れ歯を実際にはめていただき、最終チェックを行います。
装着時の痛みは無いか、左右の噛み合わせの状態はどうか等々確認していきます。しかしながら、新しい靴を履くのと一緒で、入れ歯も最初は良くても、使っているうちに段々と噛む力が入れれるようになったり、硬い食べ物を食べられるようになってくると、当たる所や癖のような噛み合わせが出てきます。その為、2週間以内に一度来ていただき、確認調整を行います。

6

メンテナンス

入れ歯は最初は調子良くても、年数が経てば材料的な劣化もしてきますし、人工の歯も削れてきます。噛み合わせもそれに合わせて変化しますし、その変化の調整をしなければ、入れ歯による痛みや外れやすくなる等のトラブルが出てきます。またバネのかかっている歯もバネのかかってない歯に比べ、虫歯や歯周病のリスクが高くなり、歯がかけたり、折れたりとトラブルが出やすくなりますので、メンテナンスにてサポートしていきます。

入れ歯治療は、一般的な歯科治療に比べ工程が多く、手間のかかる処置ですので、時間的にも回数的にも、すぐには作れません。その代わり、一度しっかりした入れ歯が出来れば、毎日の暮らしの中で無くてはならないものとなると思います。

もちろん、保険内の入れ歯治療でもベースの考え方は同じですが、保険治療だけでは難しいと判断した場合は、保険外の入れ歯治療の提案をさせていただく場合もあります。

保険外というと単純に金属を多く使用した入れ歯というイメージがあるかもしれませんが、保険と保険外の入れ歯の違いは単純に言うと精度の差が大きく違います。
口の中にピッタリと収まる、噛み合わせがしっくりくる入れ歯にする為には、入れ歯を作る工程での精度が重要となってきますが、保険ではその精度を出す為の治療工程や材料が認可されていません。 その為、より精度の高い、噛みやすい入れ歯を希望される場合には保険外の入れ歯をご提案させていただきます。

また、見た目を気にされる場合にも保険外の入れ歯という選択肢があります。
保険の部分入れ歯だと金属色のバネが歯にかかりますが、保険外の入れ歯では、バネ部分が歯肉と同色のため目立ちにくいものもあります。

とはいっても口の中は十人十色、患者さんに合う入れ歯の種類も人それぞれとなりますので、実際に口の中の状況を見てご提案させていただければと思います。
ぜひ、お気軽にご相談ください。