歯ぎしり
Bruxism
歯ぎしりについて
10人に1人、もしくは20人に1人程度の人が睡眠中の歯ぎしりに悩まされているといわれています。歯ぎしりが続くと、歯がすり減ったり、詰め物が割れたり、ひどい場合には歯が欠けてしまい、歯を失う原因にもなりえます。
歯ぎしり原因について
現在、歯ぎしりが起こる正確なメカニズムは解明されていません。しかし、いくつか考えられる原因があります。ここでは、現在有力視されている主な原因について紹介をいたします。
ストレス
歯ぎしりの原因で、最も多いとされるのがストレスです。睡眠中に無意識に食いしばる事で、ストレスの解消を行おうとしていると考えられています。
噛み合わせ
上下の歯の噛み合わせが悪いと、歯ぎしりが起こりやすくなります。また、歯の詰め物が原因で、歯ぎしりするようになるケースもございます。 この場合、それまで症状の無かった方が、治療後、急に歯ぎしりをするようになるという特徴があります。
生活習慣
日常的に力を入れる作業やスポーツをされている方は、瞬間的に歯を食いしばる習慣が付いている場合があります。それが睡眠中にも現れ、歯ぎしりをしてしまうケースがございます。また、飲酒や喫煙の習慣がある方も、歯ぎしりしてしまい易い傾向があると言われています。
歯ぎしりの治療方法
歯ぎしりの治療には、原因を根本的に改善する方法と、歯ぎしりによるダメージを緩和する方法の、大きく分けて2種類がございます。治療の際は、症状に応じて最適な治療方法をご案内いたします。
生活習慣の改善
生活習慣をヒアリングし、歯ぎしりの原因を推測した上で、生活習慣改善のためのアドバイスをさせて頂きます。ストレスなど、現代社会では改善が難しい物もありますが、まずは原因を知り、対策を考える事が大切です。
歯ぎしり用マウスピースの作成
歯へのダメージがあまりにも大きい場合は、歯ぎしり用のマウスピースを作成します。このマウスピースは、基本的に夜寝る時に装着をして頂きます。市販のマウスピースも販売されていますが、歯並びが悪くなってしまう原因にもなるため、専門の歯科医院で作成される事を推奨いたします。
行動認知
行動認知とは、歯ぎしりをどんな時に行っているかを認識し、自ら意識的に止めるようにコントロールする事です。これは起きている時無意識に行っている歯ぎしりへの対処法となります。自分の生活習慣を細かく観察し、歯ぎしりをしているタイミングを自覚する事で、対処する事ができるようになります。